月に1回は新作映画を観るようにしているのですが、先月観た「メッセージ」が素晴らしい映画だったのでご紹介。

原題は「Arrival」、到着とか到達という意味ですね。原作は異星人とのコンタクトを描いた、アメリカの作家「テッド・チャン」の短編小説「あなたの人生の物語」。これがどうして「メッセージ」になるんだろう?と観る前から不思議でした。

Message

ある日突然、謎の飛行物体が地球上の12カ所に現れるのですが、その目的は全くもって不明。敵なのか味方なのか、侵略なのか友好なのか、サッパリ判らないので、言語学者ルイーズが軍に呼ばれて彼らとのコミュニケーションをとることになります。

最初は音声でコミュニケーションをとろうとするのですがサッパリ通じ合わないので、途中から筆談に変更されるのですが、この異星人の文字が実にシュール。「表意文字」という種類の言語で「時制」つまり時間の概念が無いという設定。自分にはさっぱり何が書かれているのか判らないのですが(当たり前)、ルイーズと物理学者のイアンの二人はだんだんそれを読み解いていきます。

そしてついに彼らが地球に現れた理由が明らかになるのですが、ここからはネタバレになってしまうので(^_^;)

実は見終わった後、かなりモヤモヤしました。結局 何が言いたかったのか?あのシーンはどういう意味だったのか?よく判らなかったのです。「前評判は何だったんだろうね?」と一緒に映画を観た相方と話しながら帰宅。でも何とかモヤモヤを解消したかったので、ネットでいくつか映画評のサイトを読んだら、霧が晴れるように一気に謎が解明!

そうか!!(・∀・) そういうことだったのか! と。

「メッセージ」という邦題の意味も解釈できましたし、原作名の「あなたの人生の物語」というのもなるほど、なるほど って感じ。

意味がわかったら、何より一緒に人生を過ごしている相方のことがとても大切に思えました。是非、自分の大切な人と一緒に観てもらって、その後、ゆっくりと思ったこと感じたことを話し合っていただきたいな と思います。

今まで観てきた映画の中で、感動したり感激した作品は沢山ありますが、この作品は「今まで感じたことの無い心の部分を揺さぶられた」、自分にとっては一生忘れることの出来ない作品でした。

SF映画ではありますが、戦闘シーンとかの派手なドンパチはありません。そういうのを期待される方には残念な硬派なSF映画ですが、自分的には今年一番のオススメ映画!です。是非、映画館で!

ってなことで。

予告編です。